hoboあおもり通信

青森ネタを中心に気ままに書きます。

太宰の旅 『津軽』から~その1(青森市)

以前から、太宰治の作品『津軽』で語られている青森の各地の現在の姿を写真に収めて、なんらかの形でまとめてみたいという思いがありました。

 

青森市在住の自分にとっては、別に珍しくもない風景だったりしますが、遠方に住むどなたかの目に留まり、参考になれば幸いです。

 

合浦公園は、青森市の中心からやや東に位置し、太宰がかつて通った県立青森中学校が隣接していました。現在、中学校の建物は無く、市営球場になっています。

f:id:hoboaomo:20140829181848j:plain

 

ちょっと長いですが、引用すると「ひらたい公園といふのは、合浦公園の事である。そうしてこの公園は、ほとんど中学校の裏庭といってもいいほど、中学校と密接してゐた。私は冬の吹雪の時以外は、学校の行き帰り、この公園を通り抜け、海岸づたいに歩いた。謂はば裏路である。」

太宰が、下宿した「寺町の豊田家」は、現在の本町に位置し、合浦公園からは、西側に徒歩30分位の距離です。

合浦公園は中学校の東隣にあり、海岸は北側にあるので、太宰は、わざわざ遠回りして帰ったのですね。

現在、合浦公園の海岸は、50m程度の砂浜があり、その先は工場になっている。今は、海岸沿いにずっと歩いて行くことはできません。

夏場は、海水浴場として賑わっています。

f:id:hoboaomo:20140830042033j:plain

 

 反対の東側の海です。遠くに、浅虫温泉の建物と、湯の島が微かに見えます。

f:id:hoboaomo:20140830043529j:plain

 

後ろになってしまいましたが、合浦公園の入り口です。

石碑は、明治35年建立だそうです。(※参照

f:id:hoboaomo:20140830044448j:plain

 

合浦公園は、桜祭りや海水浴を楽しんだり、ジョギングや散歩、子どもを遊具で遊ばせたりと、 普段は、市民の憩いの場として賑わっています。
とても、生活感の染みついた公園という雰囲気です。

 

 大体の位置関係は、下図のとおりです(比率はちょっとおかしいです)。

f:id:hoboaomo:20140902163226j:plain

 

 詳細は、グーグルマップでご確認ください。